松尾メディカルスクエア
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健康コラム

「「かかりつけ医」が変わっていきます   2014.9.4

 かかりつけ医を持ちましょうと書いたことがありました。超の付く高齢化が進む中、かかりつけ医の役割は、いよいよ高まり国も新しい制度をスタートさせました。「主治医機能評価」という名前で全人的医療を行なうかかりつけ医を評価しようというものです。日常的に主治医として、治療から薬の管理、介護保険に至るまで一貫して患者さんを診る先生に新たな報酬を付いたのです。

糖尿病や高血圧の慢性病を中心に「胃腸が専門だから肺の病気は全く診ることはできません」ではなく、全人的な初期対応(プライマリ・ケアと言います)のスキルを身に付けた医師を「総合診療専門医」として認定しようということが決まりました。2017年(平成29年)に研修制度が始まる予定です。目が離せなくなってきました。

 軽い病気で大きな病院にかかることが、いっそう難しくなっていきます。大病院は重体の方が専門の治療を受ける場所だからです。だから近所にかかりつけ医を持ちましょう、というだけではありません。かかりつけ医は基本的には一人ですが、グループ化されていく傾向があります。高齢患者が増えて24時間対応が必要になってくるとグループ診療でなければ成り立たないからです。かかりつけ医=開業医の先生という単純化された図式は変わってくるかもしれません。

 「地域包括ケア」という言葉をお聞きになった方もあるでしょう。大ざっぱに言えば、ケアサービスの整った地域コミュニティを作ろうという構想です。その中で、主治医=かかりつけ医が中心の一つになってきます。制度が整えられていけば、どうすれば自分のかかりつけ医が見つかるか、も分かりやすくなっていくでしょう。  新しい専門医制度、グループ化の流れなどを見ていきましょう。主治医=かかりつけ医は大きな進化を遂げていくと予想されます。

医療コンサルタント
(元大阪市立大学大学院特任教授)
松村眞吾

夜中に高熱!どうしますか?   2013.4

 夜中に高熱が出て苦しい。そんな時、どうしますか?夜間・休日診療所に駆け込みましょうか?救急車を呼びましょうか?コンビニ受診と批判されて、安易に救急車を呼ぶなとも言われます。と言っても緊急時は背に腹は代えられません‥

実は、そんな時のために電話サービスがあります。各都道府県事業として実施されているもので「※7119」に電話すると看護師らのスタッフによるアドバイスを得られます。15歳未満の小児の場合は「※8000」です。都道府県によって実施状況に違いがありますが、メモしておきたい番号です。

 実は民間の事業としても24時間健康相談サービスはあります。突然の高熱に焦って救急車を呼ぶというのも普通の感覚としてよく分かりますし、昼の時間の場合、救急車でなくタクシーで行けば、長い時間、待たされる羽目になることになったりします。だから救急車を呼んで当然だろう、というわけにもいきません。

 基本的には「かかりつけ」の先生を持って日常的な健康管理に努めることです。自分の体を知っておけば、急な体調悪化も何が原因かが分かりやすくなります。もちろん子供の場合などは「何かあったらどうしよう」と悪い方向に考えてしまい勝ちです。そういう時こそ、落ち着いて考えたいわけですが、相談窓口があれば助かるわけで、それが※7119であったり※8000であったり民間のサービスであったりするわけです。

 健康に関するだけでなく、緊急事態!の時は状況を理解して適切な手を打つことが大切です。東日本震災の津波の時も、そうやって落ち着いて避難し多くの人命が救われた地域がありました。夜中に休日に、高熱が出たり我慢できない痛みがあった場合も、適切な対応を行なうためにも専門家に相談するのが良いと思います。電話番号、メモしましたか?

医療コンサルタント
(元大阪市立大学大学院特任教授)
松村眞吾

「退院してください」と言われたら−どこに相談すれば良いのか   2012.4

 社会的入院が問題となって、最近では一定の治療が終わると早期の退院を迫られるようになりました。しかし、家の構造や家族の事情などで退院しても行く場がないと途方に暮れる患者さん、ご家族が多くいらっしゃいます。どうすれば良いのでしょうか。

 しっかりした病院であればMSW(メディカルソシャルワーカー)という相談担当者がいます。早めに遠慮なく相談することが大切です。介護が必要な高齢の方であればケアマネージャーという介護プランの専門家に相談することをお勧めします。市役所に問い合わせる、あるいは民生委員に訊いてみるなどされてはいかがでしょうか。医師は医療の専門家ですが、介護のことのプロがケアマネージャーです。
最近は、在宅での療養をサポートしてくれる開業医の先生が増えてきました。在宅療養支援診療所という登録をしているクリニックでは、24時間365日サポートの体制を採っていて安心できます。MSWに教えてもらってはいかがでしょうか。役所やインターネットでも調べられます。在宅医療を手掛ける先生と訪問看護師の連係プレーで、多くの独居の方も安心して生活しています。退院後も引き続いて治療を受けなければならない場合は、病院の先生に相談して信頼できる開業医の先生を紹介して頂くことが肝心です。
施設に入所しなければならない場合、リハビリを継続して受け続けなければならない場合など、施設不足もあって困り果ててしまうこともあります。一方で、低廉な有料老人ホームや高専賃と呼ばれる高齢者住宅の整備も進んでいます。独りで悩んだりせずにMSW、市役所や民生委員、ケアマネージャーなどに積極的に相談することが的確な情報入手と問題解決への近道です。厚生労働省所管の法人が運営するワムネットというサイトもいろいろと情報が載っています。
http://www.wam.go.jp/
ワムネットについては、改めて紹介します。とにかくいろいろな手があり、そのための情報を入手することが大切なのです。

大阪市立大学大学院 経営学研究科 特任教授 松村眞吾

なぜ薬は外の薬局で買うのか?−薬の専門家、薬剤師さんを知ろう       2011.9

 「病院で薬も出してれくれば早くて楽なのに」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。現在、多くの病医院では医薬分業ということで、処方箋の発行だけして、薬は外の薬局で買ってくださいというのが一般的になっています。医薬分業って何?なぜ薬局で買うの?という疑問はもっともです。もちろん、そこには理由があります。

 お医者さんは病気を治療してくれる専門家ですが、薬の専門家=プロは薬剤師さんになります。近年、多くの新薬が開発され、かつジェネリックという特許期限が切れた薬を、成分製法をそのままコピーした薬が推奨されています。医療費を少しでも抑えようという政策です。その他、副作用に関しても世間の目が厳しくなり、薬の管理が難しくなってきています。そういうこともあって薬のことは専門家である薬剤師さんのいる薬局に任せようとなってきたわけです。
「わざわざ薬局に行かせるなんて」という声もありますが、例えば多くの種類の薬を処方される高齢者の間では、薬のことを詳しく説明してもらえると、薬局での購入(医薬分業)を評価する声は意外と多いのです。お医者さんも、個々の患者さんの病歴や、どんな薬を飲んでいるかを聴いたうえで薬の処方をしています。でも新薬とジェネリックの薬効が微妙に異なるケースもあるといいます。薬の専門家がチェックすることにより、より適切な薬を選んでもらうことができます。
インフルエンザが流行する季節、診察室であれこれ薬のことを訊くのもためらわれる程、病院や診療所は込んでいます。でも、この薬で良いのだろうかという不安もないではないでしょう。そんな時、薬局で薬剤師さんに相談すれば、きっと納得いく答えが返ってくると思います。もちろん「お薬手帳」などを活用することが肝心です。

大阪市立大学大学院 経営学研究科 特任教授 松村眞吾

診療科は何を教えてくれる?−専門や得意分野が見えてきます       2011.2

 クリニックには「内科・小児科」とか「胃腸科」とか、いろいろな看板が揚がっています。そこの先生がこの分野を診ます、という診療科の名前です。目に問題ある時は眼科を、肌のアレルギーがある時は皮膚科のお医者さんに診てもらうことと思います。でも意外に無頓着な患者さんも多いようです。そんな覚えはありませんか。

 診療科には、院長先生の思いが込められたりしています。例えば「循環器科・消化器科医・呼吸器科」は心臓や血管を専門にしてきた先生の場合が、比較的多いとされます。得意分野は真っ先に書く傾向があるからです。「内科・胃腸科」の場合は消化器外科の出身だったりします。少し重い胃腸の病気の時、専門病院とのパイプが太いかもしれませんね。
単なる「小児科」ではなく「小児科・アレルギー科」はアトピーに強い先生かもしれません。このように「名は体を表す」なのです。診療科名で当たりを付けて、院長先生の専門を問い合わせてみるのも良いかもしれません。
 最近は見慣れない診療科も登場しています。お気づきの方も多いかもしれません。内科でも、漢方を得意にする先生のクリニックが「漢方内科」を名乗っている場合があったり、女性の病気に強いクリニックが「女性内科」という看板を揚げていたり、「糖尿病内科」と得意分野をズバリ打ち出しているクリニックもあります。以前は規制があったのですが、最近はかなり自由に診療科を名乗れるようになったので、いろいろな診療科が登場しているというわけです。
 たくさんの診療科を名乗っているところもあります。新しいクリニックの場合、規制に則って専門の分野を、1つか2つだけ、大きな文字で書くことになっています。小さな文字で書かれている診療科は、サブの診療科というわけです。
 診療科だけではありません。各分野の学会が認定した専門医や認定医、専門外来、例えば「不整脈外来」や「アレルギー外来」を掲げている場合もあります。細かに見て行けば、どのクリニックにかかってみれば良いか、ネットなどと合せて情報収集すれば役に立ちそうです。クリニックの看板はいろいろなことを教えてくれます。

大阪市立大学大学院 経営学研究科 特任教授 松村眞吾

頼りになる看護師さん−気軽に相談できる健康コンサルタント          2010.12

 お医者さんに診察してもらう時、どうしても緊張してしまうという方も多いでしょう。しんどくてたまらないのに、難しい専門用語を使って病状を説明されても頭に入らない、という経験もよくあること。でも先生は多忙だし、一生懸命、説明されるので、分からないことを質問するのは気が引けてしまう、というのが普通の患者さんの立場だと思います。

 何か良く分からないまま「分からないことはありませんか」と訊かれても「いや、特にないです」と答えてしまうのが人間の性というものでしょう。皆さんは、そのまま病院やクリニックを後にされていませんか?自分の身体だから、やはり病気のことは知っておきたいものです。安心したいから病院に行くということは、よくあります。熱が下がっても、なぜ熱が出たのか知りたいから診察を受ける、といったことです。だから分からないまま帰って行くのは不本意でしょう。

 あるクリニックでは、看護師さんがお帰りになる患者さんに声を掛けています。「今日の診療で何か気になることはありませんか?」と一声を掛けるのです。看護師さんなら気後れすることなく、分からないことを尋ねることが出来るのではないでしょうか。看護師さんの知識は大したものです。経験の浅い若い先生より、ずっと広く深い知識を持っていることがあるよ、とベテランのお医者さんが言います。健康のコンサルタントとして頼ってみてはいかがでしょうか。

 もちろん、看護師さんも暇ではありません。独占して、他の患者さんに迷惑を掛けるわけにはいきません。でも正直に「先生の話、ここが分からなかったんですけど」と質問してみてはいかがでしょうか。大概は、ニコっと微笑みながら教えてくれることでしょう。彼女らは心から「お大事に」と言ってくれます。

 医師も看護師も、どちらにも「師」の字が付いています。健康に関するプロフェッショナルであることには変わりありません。ただし、質問は整理してからにしましょう。コミュニケーションにはお互いの分かり易さが必要です。

大阪市立大学大学院 経営学研究科 特任教授 松村眞吾

お医者さんとのコミュニケーション −「健康ノート」の勧め

 ある調査によれば、患者さんの満足のほとんどは医師とのコミュニケーション次第だということです。先生が病状を良く聴いてくれて、分かりやすく説明してくれたらうれしい、というわけです。病院やクリニックに行くのは、病気を治したいからですが、安心したいという気持ちも大きいでしょう。先生のお話で納得したいということもあります。

 医師・患者間のコミュニケーションで何が問題になるのでしょうか。一つは医師側における"決めつけ"であり、一つは難解な専門用語などです。患者側での問題はないでしょうか。先生に聴いてもらいたいというならば、そのために準備することがあると思います。
正直に言って先生方の態度に問題がある場合も多いのですが、患者さんの側にも責任があるというわけです。

 「健康ノート」あるいは「マイカルテ」を作ることをお勧めします。今までにかかった病気や気になる体調のこと(例えば頭痛や体重減少)など最近の検診結果などを1冊のノートにまとめるのです。それから今の症状を簡単にメモっておくのも良いでしょう。何時ごろから、どこに異常が出ているか、熱はどうかなど、です。医師は患者さんの話を聴き、どんな病気かを判断して、必要な処置を決め薬を処方します。ですから患者さんが話される時、出来るだけ情報が整理されていて分かりやすいことが必要なのです。「健康ノート」はきっと役に立ちます。

 「健康ノート」は先生への情報データベースになるだけではありません。健康の自己管理という面でも活躍します。仕事でこんな無理をした時にセキが出てとまらなくて困ったことがあったな、成るほど、自分は疲れがこんなところに出るのだな、などと日常的な健康管理に活用するのです。自分自身のことを知ること、それが自分の健康を守る第一歩であり、「健康ノート」に記録していくことはそのための手立てなのです。

大阪市立大学大学院 経営学研究科の特任教授 松村眞吾

 

かかりつけ医"を持とう          

 あなたはかかりつけの先生を持っていますか?
昔は近所の開業医の先生に何でも相談したものです。しかし、現代医学は驚異的な発展を遂げました。専門分化が進んで、病気の種類によっていろいろな専門医療機関にかかるのが普通になりました。専門医ランキング本の類も世に出回っています。医学の発展は頼りになることですが、日々の健康管理にとってはどうなのでしょうか。

 心身症という言葉を聞かれたことがあると思います。内科の病気かなと思って内科クリニックにかかっても原因ははっきりしない。心の病気が隠されているかもしれないのです。ご高齢者には、幾つものクリニック・病院をかけ持ちしている方も多いと思います。診察を受ける時、先生に毎日の生活のことや家族の病歴などをお話しできていますか?

 こんな時、かかりつけの先生を持っていることが大切なこととなります。「ご両親の既往歴からすると、あなたも同じ病気かもしれませんね」「あなたの仕事からすると、こういった病気の可能性がありますから、専門の先生に診てもらいましょうか」などと、的確な診断、適切なアドバイスをもらえる確率がぐっと高くなります。短い診察時間であっても、あなたの日常的な健康状態や生活背景、家族の病歴などを知ってもらっていたら、正しい診断、処方・処置、そして適時適確な専門医の紹介を受けられる可能性が高まります。

 胃腸の専門、心臓の専門、糖尿病の専門などと臓器別・病気別の専門の先生、内科、外科、メンタルクリニックなど診療科別の専門の先生の存在は、看板やホームページで謳ってあります。しかし臓器別・疾患別ではなく「あなたの専門医」は、あなたご自身で見つけて持つ必要があります。かかりつけの先生は、日常の健康相談から専門の病院紹介まで、あなたを熟知し、あなたの健康の入口をキチンと管理してくれる存在です。

大阪市立大学大学院 経営学研究科 特任教授 松村眞吾

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